「クジラがしんだら」はお友達がおすすめしてくださったので、読んでみました✨️
絵本で「死」をテーマに扱うのは珍しいので、「子どもに読ませて大丈夫かな?」と不安に思われる方もいらっしゃるかもしれません。ただ、実際のところ、子どもたちは普段目にすることがほとんどない「死」というものに非常に興味を持っている印象です。
「いのちをどう伝えるか」 を考えるきっかけを与えてくれる一冊だと感じました。
本記事では、『クジラがしんだら』の基本情報やあらすじ、実際に読んだ感想、読み聞かせに向いている対象年齢、そして購入方法までをまとめて紹介します。
「読んでみたいけどどうなんだろう?」と迷っている方の参考になれば幸いです。

基本情報
- タイトル:『クジラがしんだら』
- 著者:江口絵理(文)
- 絵:かわさきしゅんいち
- 出版社:童心社
受賞歴
『クジラがしんだら』は、出版後すぐに高く評価され、数々の賞や選定に選ばれています。
その実績からも、この絵本が多くの読者や教育関係者に支持されていることが分かります。
- 第56回 講談社絵本賞(2025年)
- 第16回 ようちえん絵本大賞(2025年)
- 「キノベス!キッズ 2025」第1位
- 第1回 NIC書店絵本大賞(2025年)
- 全国SLA「2025えほん50」選定
これだけの賞に輝いていることからも、単なる読み物を超えて「子どもに届けたい本」として広く認められている一冊だと言えるでしょう。
あらすじ
深海という厳しい世界に生きる生物たちの、いのちのおわりからはじまる、ふしぎないのちのつながり
50~100年というのは、とほうもなく長い時間ですが、必ずどこかで終わりは来ます。
鯨骨に生きる生き物たちは、やがて別のすみかと食べ物を探さなくてはいけない。
こんなに広い海で、そうつごうよく、沈んだ大きなクジラに出会えるものでしょうか?
しかし、まっくらな宇宙にも星があるように、
深い海の底からあてどない旅に出かける生物たちにも、どこかに必ず明かりがあるのです。
でなかったら、クジラに集う生きものたちがずっと子孫を残し、命をつなぎ続けることはできなかったはずです。
これは深海という厳しい世界に生きる生物たちの、いっときの大宴会を描いた物語絵本です。
監修は国立研究開発法人海洋研究開発機構の藤原義弘氏。



レビュー
静かな中にも、生命のありようがそれぞれの立場で描かれていて、とてもおもしろく読みました✨️✨️
子どもたち(小学3年生&小学1年生)は、
「ダイオウグソクムシってむっちゃ大きそうにみえたけど、ママの右足と左足を足し多分くらいの大きさなんだね。おもったより大きくなかったね」
といい、それに対して私は
「いやむしろこんな大きさの虫、近くにおったら恐怖やんw」
とか、
「タカアシガニって両足ひろげたら3Mって、あなた(長女)2人分以上やん。大きすぎるてw」
とか楽しい感想がたくさんでました✨️
実際に読み聞かせをしてみると、子どもたちは海の世界にぐっと引き込まれていました。
対象年齢としては幼児〜小学校低学年が目安ですが、大人にとっても考えさせられる一冊です。
個人的には、ホネクイハナムシの生涯について、「クジラのホネをたべていきのびる」ってなかなかの賭けやな〜と感じました(笑)
そんなにうまいことクジラのホネにたどり着けるものなのでしょうか。。。
そう思うと、「ひとまず家がある。お米もある。電気も水もとおっている」という豊かさにあらためて、「ありがとうございます」と思ったのでした🌸
『クジラがしんだら』の対象年齢と読み聞かせの適齢期
『クジラがしんだら』は、「死」をテーマにした少し難しい内容を扱っていますが、数々の賞を受賞していることからも、子どもたちにしっかり届く絵本だと分かります。
特に注目すべきは、『第16回ようちえん絵本大賞(2025年)』を受賞している点です。これは園児(3〜6歳)に向けた絵本として高く評価された証拠。実際の読み聞かせの現場でも、多くの園児に受け入れられていることが分かります。
また、全国SLA「2025えほん50」選定や『講談社絵本賞(2025年)』などは、小学校の読書教育や学校図書館でも薦められることを意味しています。つまり、幼児だけでなく 小学校低学年〜中学年(6〜10歳) にとっても、自分で読んで考える価値のある絵本と言えます。
まとめ:対象年齢の目安
- 読み聞かせに最適 → 年中〜年長(4〜6歳)
- 自分で読むのにおすすめ → 小学校低学年〜中学年(6〜10歳)
- 大人が読んでも響く内容
👉 幼児から小学生まで幅広く楽しめる絵本ですが、特に 「読み聞かせなら4歳以上」 が 安心して読める適齢期と考えられます。
あとがき
表紙やページのいたるところに、深海の神秘的な雰囲気を感じることができる素敵な絵本でした✨️
あなたなら、お子さんに「死」や「いのち」の話をどう伝えますか?
ぜひ絵本を手に取って、考えてみてください🌸
御礼💖
このブログを記した後日、作者の江口さんから「いいね💖」をいただきました。
作品への想いが届いたようで、とても嬉しかったです。ありがとうございます。

参考リンク
👉 Amazonで『クジラがしんだら』をチェックする
江口絵里さん instagram
江口絵理さん note
童心社 HP
童心社 note
かわさきしゅんいちさんがXで投稿されているもの以外の提供画像などがあり、その色使いも興味深いです。ホネクイハナムシの展示についての情報も掲載されています。
かわさきしゅんいちさん X
作家さんが作品が出来上がるまでの原画を公開されていました。こういう制作の裏側を垣間見れるのって、なんか嬉しいですね✨️
