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学び

宝くじは毒キノコ!? 娘の一言に学ぶ「お金の教育」と夢の現実

宝くじ売り場で男性が宝くじを購入している様子を描いたイラスト。夢を買う人々の現実的な光景を表している。

「宝くじ」、当選したら夢がありそうです。皆さんは購入されたことはありますか?

この記事では、宝くじの仕組みや還元率、
そして「宝くじは本当に”宝のくじ”なのかを数字で考察します✨️
また、小学3年生の長女が放ったある一言が、なかなか秀逸でした。

🎯 今日の宿題テーマ:「宝くじは愚か者の税金」

今日のテーマは「宝くじ」。
Youtubeで一般公開されている、両学長のこちらの動画を見ながら復習しました👇

タイトルは少しドキッとしますが、
数字で見てみると「宝くじ=夢を買う」ではなく「ほぼ確実に損をする仕組み」だとわかります。

💰 宝くじの“仕組み”を数字で見てみよう

日本の宝くじ(ジャンボなど)の還元率(=当選金として戻る割合)はおおよそ45%前後

つまり──
10,000円分の宝くじを買ったら、
約4,500円が当選金にまわり、残りの5,500円は運営側の取り分になります。

内訳は次のとおりです👇

配分項目割合内容
💸 当選金(払い戻し)約45%購入者に当たる分
🏙 地方公共団体収入約40%福祉・防災・教育・文化などに使われる
🏢 販売経費・広報費約15%売り場運営・宣伝・印刷費など

📚 出典・根拠

🔗 税理士事務所など専門家の見解
会計専門家によるコラムでも「宝くじの還元率はおおよそ45%前後/40〜50%程度」と解説されています。
🔗 川村会計事務所|大阪・堺の税理士事務所コラム

📜 法的な上限
「当せん金品の金額又は価格の総額は、その発売総額の五割に相当する額をこえてはならない。」
当せん金付証票法 第5条(e-Gov)
※法律で“還元率は50%未満”に制限されているため、宝くじは制度的に半分以上が戻らない設計になっています。

📊 実際の平均還元率
公開資料や各種分析記事によると、日本の宝くじの実際の平均還元率は約45.7%前後。
📜 幻冬舎オンライン|「宝くじの還元率45.7%」の根拠と実態

💡 補足メモ

つまり、

10,000円買っても、期待できる平均的な戻りは約4,500円前後。

残りの約5,500円は、公共事業・運営費・宣伝費などに消えていく構造です。

これが、両学長の「宝くじは愚か者に課せられた税金」という言葉の“数字的な根拠”でもあります。

🎲 1等当選の確率は…?

ジャンボ宝くじ1等(3億円)の当選確率は約1,000万分の1
これは「雷に打たれる確率(約100万分の1)」よりも低い数字です。

……ということで、もし本当に当たるとしたら、こんな感じ。

アニメ鬼滅の刃の我妻善逸が雷に打たれているところ
出典:鬼滅の刃 
アニメ鬼滅の刃の我妻善逸が雷に打たれて木から落ちている様子
出典:鬼滅の刃

つまり、理論的には「一生買い続けても当たらない」のが普通。
それでも人が並ぶのは、「夢」という心理効果によるものです。

👧 小学3年生の長女の一言

そんな話を家族にしていたときのこと。

近くのスーパーの一角に宝くじ売り場を私が見つけ、娘にクイズ💡

「問題です!この近くに毒キノコがあります🍄それは何でしょうか?」

すると、娘は「宝くじだね☺️」と即答。驚く私に、こうも付け加えました。

「じゃあ、あの宝くじ買ってるおじさん、宝くじが毒キノコだって知らないんだね。

教えてあげたいな。」

その一言に、思わず笑ってしまいました。
でも同時に、今回の学びが、しっかり娘の中に根づいていると感じた瞬間でもありました。

💭 宝くじ検索ワードに見る“夢の力”

実際に Google で「宝くじ」と入力すると、
「宝くじ 当てる方法」「宝くじ 当たるコツ」「宝くじ 当てる確率」などのワードがずらっと出てきます。

こんな感じ👇

Google検索で「宝くじ」と入力したときに表示される検索候補。「宝くじ 当てる方法」「宝くじ 当たるコツ」など、多くの人が“宝くじを当てる方法”を探していることがわかる。


📸 画像:Google 検索サジェストのスクリーンショット

多くの人が「当てる方法」を探していることがわかります。
それだけ“夢”に希望を託したい気持ちが強いということ。

でも、数字で見れば夢ではなく「幻想」に近い。
そんな現実を、子どもの言葉が一瞬で突き破ってくれた気がしました🍄

🌱 学びの芽生え

“毒キノコ”という比喩はとても秀逸です。
見た目が魅力的でも、中身は危ない。

この感覚は、お金のことだけでなく、
広告・流行・SNSの情報にも通じる「判断力の種」になります。

子どもが数字や仕組みで考えられるようになること。
それは将来、「騙されない・流されない生き方」を選ぶ、守る力の大切な土台です。

💰 宝くじの裏側をのぞいてみよう!

「え、そんな仕組みだったの!?」と驚く人も多い、宝くじの“裏側”を少し深掘りしてみましょう。

🏙 宝くじを運営しているのは誰?

宝くじの運営を担うみずほ銀行のビル。宝くじの裏側に関わる実際の機関を表している。
出典:東洋経済

宝くじは民間のビジネスではなく、地方自治体(都道府県・政令指定都市)が発行する“公営くじ”です。
ただし自治体自身が抽せんや販売を行っているわけではなく、
その事務をみずほ銀行
が委託を受けて行っています。

🏦 なぜ「みずほ銀行」なの?

宝くじを取り扱っているのは現在みずほ銀行だけです。

その理由は、戦後までさかのぼります。

  • 1945年(昭和20年)、戦後復興資金を集めるために第1回宝くじが発売。
  • その取り扱い銀行が「第一勧業銀行(現・みずほ銀行)」だった。
  • 以来約80年間、みずほ銀行が販売・抽せん・当選金支払い・資金管理を一手に担ってきました。

つまり、宝くじとみずほ銀行は戦後からずっとセットで動いているのです。

📜 出典・根拠

⚙️ 制度上は他の銀行も可能?

制度上は、地方自治体が「宝くじ業務を金融機関に委託する」ことが認められています
(地方自治法施行令第158条の2)。

つまり、理屈の上では他の銀行(例:三菱UFJや三井住友など)も手を挙げられます。
ですが実際には──

  • システム構築コストが莫大
  • みずほ銀行に70年以上のノウハウが集中
  • 行政との契約・ネットワークが全国に張り巡らされている

などの理由から、他行が参入する現実的メリットはほぼゼロです。
そのため、みずほ銀行が事実上の“独占状態”になっています。

💸 売上のお金はどこへ行くの?

配分項目割合内容
当選金(払い戻し)約45%購入者に当たる分
地方公共団体収入約40%福祉・防災・教育・文化などに使われる
販売経費・広報費約15%売り場運営・宣伝・印刷費など

つまり、10,000円買っても実際に戻るのは4,500円前後
最初から5,500円は運営側の取り分になります。

💡 まとめポイント

  • 宝くじは地方自治体が発行する公営くじ
  • 事務はみずほ銀行が一括で受託
  • 当選金の還元率は約45%、残りは公共事業と経費へ
  • 娘の「毒キノコ」発言は、まさに数字と感情をつなぐ最高の学び!

✍️ 今日の気づき

今回の「宝くじ」の宿題は私にとっては復習でしたが、
家族との会話を通して、学びが生活の中に根づいていることを実感しました。

お金の勉強は「知識を覚えること」ではなく、
こうして「行動や言葉に変化が現れることこそがお金の教育」なのだと思います。

今回の宿題は復習のようでいて、
娘の一言が私にとって大きな“気づき”になりました。

数字で考える力と、感情で判断しない力。
この2つを小さいうちから育てることが、
「お金に強く、優しく生きる力」につながると感じます。

日々の暮らしの中で小さな学びの積み重ねを大切にしながら、
ご自身の「守る力」を一緒に育てていきましょう〜✨

📚 参考リンク

🧭 リベシティ公式サイト|経済的自由をつくる宿題リスト

🎥 第57回 宝くじは愚か者に課せられた税金(YouTube)

📚リベシティのおすすめ書籍

💡リベシティでもたびたび紹介されている、お金の学びにピッタリな2冊をご紹介します。

『お金の大学』:お金の基礎をこれ一冊で。長女もこれで「毒キノコ」の意味が分かりました😊
『お金の大冒険』:子どもと一緒に楽しめる“お金の学び”絵本!小学1年生の次女も読んでいます✨️

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